さて、ここでPowerPIMMとのシンクロナイズをする事にしました。
名刺読取機で読みとったデータは、[他]に分類されるように「よみ」の先頭が空白になっているし、読み取り間違いがあれば修正する必要がありますが、カラーザウルスで修正するよりPowerPIMMで修正した方が楽だからです。
で、シンクロナイズを実行しました。
PowerPIMMでアドレス帳の[他]を開いたら、データが足りないではありませんか。
カラザウの方を見ると、しっかり入っています。
シンクロ中にはエラーはでませんでした。しばし考えていると、あることに気付きました。
どうも、「名刺読取中に[メモリーが足りません]とエラーになった時に登録されたデータはシンクロされない」様なのです。
ここまで来ても、軽く考えていた私は、「そうか、修正じゃイヤか」と問題のデータを[切取]し、[新規入力]で[貼込]をする事で、「別データ」として登録したのです。
再びシンクロです。
[PowerPIMMリンク]で[実行]を押した後、[PIMのシンクロナイズ]を選択し、シンクロする機能を選ぶ画面が表示されるのを待ちました。
そうしたら、「シンクロナイズ中に異常が発生しました」というメッセージが表示されるではありませんか。
嫌な空気を感じたので、通信のテストを兼ねてPowerPIMMを使いカラーザウルスの本体データの全データバックアップを行いました。
バックアップが無事取れたので、簡易リセットをした上で、PowerPIMMも再起動してから再度シンクロを試しましたが同じです。
さっきまでシンクロできていたのですから、当然の事ながら設定は全て正しいし、[PowerPIMMリンク]によるテキストデータの通信などは旨く行くのです。
ここに来て、事の重大さを知るに至った次第です。
結果は、私の予想通りでした。
次に試したのは、初期化スイッチを使ったリセットです。電池交換スイッチを[解除]に合わせてから、タッチペンで初期化スイッチを押したまま、電池交換スイッチを[ロック]に戻しました。「全データを初期化しますか?」という画面が出るので、[いいえ]を選択します。
すると、「アドレス帳のデータが壊れているから、アドレス帳を初期化するが良いか?」という旨のメッセージが表示されました。
[いいえ]を選択し、アドレス帳の初期化をしないようにしたら、アドレス帳が使えなくなりました。機能そのものが選択できなくなったのです。
(使えていたので)一見正常に見えたアドレス帳のデータはやはり壊れていて、シンクロ機能はそれを検知していたのです。
こんなことなら、PowerPIMMのデータもバックアップを取って置くべきでした。アドレス帳は殆ど情報ファイルに入れていないので、アドレス帳だけはPowerPIMMのデータを使うようにしてシンクロさせれば、データはほぼ元通りに復帰できます。が、時既に遅し、PowerPIMMのアドレス帳は全削除しています。
残されたデータはさっき取ったカラーザウルスのバックアップのみです。
PowerPIMMから全データのリストアを行いました。
ただ、既におかしいデータが登録された後のバックアップなので、不安はありました。
リストア終了後、アドレス帳を開こうとしたら、やはり開けませんでした。
が、「まてよ…」と思い簡易リセット(初期化スイッチだったかも知れません)を行ったところアドレス帳が復活しました。
「リストアをするとシンクロの情報が失われる」という説明はマニュアルにありましたから、これでシンクロ可能になった筈です。
しかし、用心深い私はより安全な方法を取りました。
アドレス帳だけは全アドレスデータ通信によりPowerPIMMに転送しました。
機能別通信の方が異常データを残しにくいと思ったからです。
PowerPIMMに全アドレス帳データが移ったのを確認したら、カラーザウルスから全アドレス帳データを削除しました。
カラーザウルスにはスケジュールとアクションリストのデータが、PowerPIMMにはアドレス帳のデータが入っています。
これでシンクロナイズを実行し、無事復旧できました。
一応、ホットラインに連絡し、教わった方法では復旧できず「メモリーが足りません」とエラーがでた場合、今回のような省外が起こりうる可能性があることを伝え、(改善ソフト等での)対応を検討して欲しいと言っておきました。