PowerPIMM レポート

シンクロ異常復旧記

1996.12.14 更新

 PowerPIMMとカラーザウルスのシンクロができなくなってから復旧するまでの記録です。
 私の体験のように書いていますが、実際には他人のものに起こった障害です。但し、殆ど私が対応しました。
 カラーザウルスやPowerPIMMを使う上での教訓も書いてあります。そこだけ読みたい方はここをどうぞ。


事の起こり

 名刺読取機を使ってカラーザウルスにデータを追加していた時のこと。カラーザウルスの画面に「メモリーが足りません」とメッセージが出て失敗してしまいました。失敗したとは言ってもデータは登録されていました。
 これはカラーザウルスバグサマリーで旧知の現象ですから、慌てず騒がず簡易リセットをしたところ、残りの名刺は無事に読み込むことができました。

 さて、ここでPowerPIMMとのシンクロナイズをする事にしました。
 名刺読取機で読みとったデータは、[他]に分類されるように「よみ」の先頭が空白になっているし、読み取り間違いがあれば修正する必要がありますが、カラーザウルスで修正するよりPowerPIMMで修正した方が楽だからです。
 で、シンクロナイズを実行しました。
 PowerPIMMでアドレス帳の[他]を開いたら、データが足りないではありませんか。
 カラザウの方を見ると、しっかり入っています。
 シンクロ中にはエラーはでませんでした。しばし考えていると、あることに気付きました。
 どうも、「名刺読取中に[メモリーが足りません]とエラーになった時に登録されたデータはシンクロされない」様なのです。

自力で対応

 この時点では事を軽く考えていました。「シンクロするためのフラグが立っていないようだから、[修正]でシンクロの対象にしてしまえ」と思い、そのデータをカラーザウルスで[修正]しました。
 ついでにPowerPIMMに転送できたデータはPowerPIMMで修正しました。
 それで、再度シンクロ。これで全て旨く行くはずでした。
 結果、カラザウで修正したデータはPowerPIMMには登録されませんでした。PowerPIMMで修正したデータはカラーザウルスにも反映されています。

 ここまで来ても、軽く考えていた私は、「そうか、修正じゃイヤか」と問題のデータを[切取]し、[新規入力]で[貼込]をする事で、「別データ」として登録したのです。
 再びシンクロです。
 [PowerPIMMリンク]で[実行]を押した後、[PIMのシンクロナイズ]を選択し、シンクロする機能を選ぶ画面が表示されるのを待ちました。
 そうしたら、「シンクロナイズ中に異常が発生しました」というメッセージが表示されるではありませんか。
 嫌な空気を感じたので、通信のテストを兼ねてPowerPIMMを使いカラーザウルスの本体データの全データバックアップを行いました。
 バックアップが無事取れたので、簡易リセットをした上で、PowerPIMMも再起動してから再度シンクロを試しましたが同じです。
 さっきまでシンクロできていたのですから、当然の事ながら設定は全て正しいし、[PowerPIMMリンク]によるテキストデータの通信などは旨く行くのです。
 ここに来て、事の重大さを知るに至った次第です。

シャープに連絡

 自力で解決する自信はありましたが、問題を指摘する意味を兼ねてカラーザウルスのホットラインに相談することにしました。
 状況を詳しく説明したところ、「問題のデータを光送信でPowerPIMMに転送する事はできるか?」と言われたので、その場で試したところ正常に送信できました。
 シンクロができるようにならないと仕方がないわけで、無論それはシャープの方も承知しています。
 一旦電話を置いた後、連絡頂いた答えは「問題のデータを削除して、全く新規に入力(読取)してくれ」と言う物でした。  私としては、[切取]で一旦削除しているのだから、効果はないだろうと思いました。
 「おかしなデータが入ってしまった為にそれが悪影響を引き起こしている。それを消せば直る」と自信ありげでした。

 結果は、私の予想通りでした。

自力で解決

 こうなったら自分でなんとかするしかありません。
 シンクロを一旦解除すれば大丈夫だと思いました。
 まずカラーザウルスの、[PowerPIMMリンク]画面で[機能]→[順送り]とタッチし、カラーザウルスのシンクロを解除しました。
 次に、PowerPIMMの[オプション]メニュー→[シンクロナイズ解除]により、PowerPIMMのシンクロを解除しました。
 このまま、シンクロナイズを行うと、相互にデータを登録しあい、データが2重に登録されてしまうので一方のデータを削除する必要があります。
 そこで、PowerPIMMのスケジュール,アクションリスト,アドレス帳のデータを全て削除する事にしました。(シンクロ対象はこの3機能)
 カラーザウルスのデータを削除すると、折角の情報ファイルとの関連づけがなくなってしまうからです。
 まず、シークレットデータ表示の状態にします。
 次に各機能の[リスト]を表示し、先頭のデータを選択してからスクロールバーでリストの最後を表示し、SHIFTを押しながら最後のデータを選択して、[Del]キーにより全てのデータを削除します。
 Ver.1.1以降のアドレス帳では全データリストは表示できないので、[あ]〜[他]まで12回に分けて削除する必要があります。
 PowerPIMMのデータを削除したら再びシンクロです。
 ところが、やはりシンクロを開始する直前の画面が出るべきところで、「シンクロナイズ中に異常が発生しました」というメッセージが表示されてしまいました。簡易リセットを行っても同じです。
 さて、困りました。

 次に試したのは、初期化スイッチを使ったリセットです。電池交換スイッチを[解除]に合わせてから、タッチペンで初期化スイッチを押したまま、電池交換スイッチを[ロック]に戻しました。「全データを初期化しますか?」という画面が出るので、[いいえ]を選択します。
 すると、「アドレス帳のデータが壊れているから、アドレス帳を初期化するが良いか?」という旨のメッセージが表示されました。
 [いいえ]を選択し、アドレス帳の初期化をしないようにしたら、アドレス帳が使えなくなりました。機能そのものが選択できなくなったのです。
 (使えていたので)一見正常に見えたアドレス帳のデータはやはり壊れていて、シンクロ機能はそれを検知していたのです。
 こんなことなら、PowerPIMMのデータもバックアップを取って置くべきでした。アドレス帳は殆ど情報ファイルに入れていないので、アドレス帳だけはPowerPIMMのデータを使うようにしてシンクロさせれば、データはほぼ元通りに復帰できます。が、時既に遅し、PowerPIMMのアドレス帳は全削除しています。

 残されたデータはさっき取ったカラーザウルスのバックアップのみです。
 PowerPIMMから全データのリストアを行いました。
 ただ、既におかしいデータが登録された後のバックアップなので、不安はありました。
 リストア終了後、アドレス帳を開こうとしたら、やはり開けませんでした。
 が、「まてよ…」と思い簡易リセット(初期化スイッチだったかも知れません)を行ったところアドレス帳が復活しました。
 「リストアをするとシンクロの情報が失われる」という説明はマニュアルにありましたから、これでシンクロ可能になった筈です。

 しかし、用心深い私はより安全な方法を取りました。
 アドレス帳だけは全アドレスデータ通信によりPowerPIMMに転送しました。
 機能別通信の方が異常データを残しにくいと思ったからです。
 PowerPIMMに全アドレス帳データが移ったのを確認したら、カラーザウルスから全アドレス帳データを削除しました。
 カラーザウルスにはスケジュールとアクションリストのデータが、PowerPIMMにはアドレス帳のデータが入っています。
 これでシンクロナイズを実行し、無事復旧できました。

 一応、ホットラインに連絡し、教わった方法では復旧できず「メモリーが足りません」とエラーがでた場合、今回のような省外が起こりうる可能性があることを伝え、(改善ソフト等での)対応を検討して欲しいと言っておきました。

教訓

 今回のことで、作業用メモリー不足で起こりうる障害の怖さを体験できました。
 みなさんも以下のような事に気を付けて使うようにした方がよいでしょう。



P.S.ホットラインの発言は要約としていますが、担当の方はとても丁寧に応対して下さいました。

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